いつか遠くへ行きましょう

 

たかが数株のボタンでしょ

 

父の教授は怒っています。

「この特殊なボタンは雨に弱い。なぜ守ってやらない」

従順なアンが珍しく口答えします。

「間違いは誰にでもあるわ」「言う通りやれ!」

そこへ現れたリー・ミン。

「たかがボタンの数株でしょ。アンをまるで使用人みたいに…」と

言いかけると「お前は厄病神だ」教授がキレました。

リー・ミンが来てから

娘は仕事が手につかない、植物の世話も上の空。

大好きなアヒルの脚は揚げてくれない、ムカつくことばかりだ。

 

〜「中国の植物学者の娘たち」〜

 

 

bn_charm