リー君、矢を射る、の「矢」だぞ

 

アン、きれいよ

 

「薬に用いる松ヤニは、色が白くなるまで足で踏んでこねるの」

アンが松ヤニの大きな塊を踏んでいる。

「おできや皮膚の炎症に効果があるわ」

長時間踏み続けている、アンのひたいは汗びっしょり、髪がへばりつき、

胸にも玉汗を滴らせている。

細い体が汗みずくだ。

リー・ミンは黙ってアンを見上げていたが

「きれいよ」。感にたえたようにもらす。

「水を加えて」とアン。リー・ミンが足元に水をかける。

白い脚がエロチックでした。

〜「中国の植物学者の娘たち」〜

 

 

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