Diversity Studies

わたし、女運が悪いわ

〜「氷の微笑」⑮〜

  わたし、女運が悪いわ   「大学の時に会った女の子がいたの。1回寝たわ。 彼女はわたしを付け回し、写真を撮った。髪を染め、 わたしの洋服を真似た。リザー・オーバーマン、 確かそんな名前だった。悲惨だった」とキャサリン。 男だけかと思ったら女まで。 キャサリンの交友関係を洗...

彼女から手を引かないと殺す

〜「氷の微笑」⑭〜

  彼女から手を引かないと殺す   ロキシーです。「彼女から手を引かないと殺す」 ニックは「質問がある、ロキシー。いつからここに? 見るのが好きなんだろ」 「彼女はわたしに見られたいのよ」 キャサリンは露出狂か。 あとでわかってきますが、キャサリンとは鏡の両面のような女です。...

「初めての時」

〜「氷の微笑」⑬〜

  「初めての時」   「初めての時」はキャサリンの最初の小説。親を殺す少年の話。 「飛行機を細工し、事故に見せかけるの」 「なぜ?」とニック。「逃れられるかみるためよ」 キャサリンの小説は実際に起こった事件を下敷きにしています。 小説を書くために事件を起こしたというべきか。 ...

なぜガスはわたしが嫌い?

〜「氷の微笑」⑫〜

  なぜガスはわたしが嫌い?   キャサリンはキャサリンで、ガスの警戒に気がついている。 「なぜガスはわたしが嫌い?」とニックに訊く。 この二人は獣が匂いを嗅ぎあって、敵か味方か、 敵意を持っているかいないか、かぎ分けるのと同じで、 キャサリンはガスを、ガスはキャサリンをニック...

彼女はお前を狂わせる

〜「氷の微笑」⑪〜

  彼女はお前を狂わせる   キャサリンの両親の死にも疑問が浮上します。 一人500万ドルの保険に入っていた。船は爆発した。 大掛かりな捜査のかいもなく、証拠なし、事故となった。 キャサリンは莫大な保険金の受取人となる。 ニックはキャサリンが犯人だと断定するが相棒のガスは心配す...

あら!

〜「氷の微笑」⑩〜

  あら!   ニックとしゃべっていたキャサリンの顔がパッと明るくなる。 「あら!」ロキシーが来ました。キャサリンのゲイ友だちです。 シャロン・ストーンは笑顔がとてもきれいです。 もっとも笑顔のまずい女優ってあまりいないけど。 最近は年齢とともに透明感が増し、 若い時より澄ん...

ヘイゼルは友だち

〜「氷の微笑」⑨〜

  ヘイゼルは友だち   バークレー大学の教授殺人事件を聞かれたキャサリン。 「ゴールドステイン? 過去の名前ね。大学1年の時の教授よ。 私の本のアイスピックはそこから取ったのよ。潜在意識って面白いわ。 ヘイゼルは友だちよ。彼女から殺人の衝動の説明を受けた」 小説の取材で会った...

ヘイゼル・ドブキンス?

〜「氷の微笑」⑧〜

  ヘイゼル・ドブキンス?   キャサリンを張っていたニックは彼女が一軒の家に入るのをみる。 「ヘイゼル・ドブキンス?」何者だ。 3人の子持ちの善良な主婦。誠実な夫。金銭トラブルもない。 ある日、彼女は家族の全員を殺した。凶器は結婚祝いにもらったナイフ。 愛らしい顔で否定もせず...

80年代バークレー大学の殺人事件

〜「氷の微笑」⑦〜

  80年代バークレー大学の殺人事件   キャサリンとは犯罪に愛される女。 80年代バークレー大学の殺人事件で、殺された教授にはアイスピックの 刺し傷が無数にあった。 キャサリンの在籍中、彼女の専攻する心理学教授だ。 磁石が北を指すように、状況証拠は全てキャサリン犯人説を指す。...

一杯やるか

〜「氷の微笑」⑥〜

  一杯やるか   「俺が送っていく」と言ったのはニックだ。 キャサリンはお付きを従えるように、刑事たちを尻目に引き上げた。 廊下に男4人、ポツネンと立って後ろ姿を見送る。 聴取の成果ゼロ。どころかキャサリンに煙に巻かれやられっぱなし。 いいとこなし。誰いうともなくボソッと「一...