脚を切断しました

 

大詩人にお会いできて光栄です

 

用件を言い終えたイザベルは

「大詩人にお会いできて光栄です」

ヴェルレーヌはパリの高名な詩人となっていた。

「兄の原稿を、この住所にお送りください」と

イザベルが一枚の紙片を渡す。

ヴェルレーヌは礼儀正しく彼女を送り出した。

そして無表情に紙片を燃やした。

〜「太陽と月に背いて」〜

 

 

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