さあ。でもやっていくよ
ランボーは故郷に帰りました。農家です。妹のイザベルが飛びつく。
仲のいい兄妹でした。
母親が心配する。ランボーは以前から家出を繰り返し、
ろくな理由で帰ってきたことはありません。
案の定「ヴェルレーヌと女房ともめて、離婚を言い出した。
僕らの仲が良すぎると」
「わがままな娘だね」母親って100%息子の味方なのですね。
「その仕事はものになるのかね」と訊く。試作のことです。
「さあ。でもやっていくよ」
ランボーも母親の前では
俺は天才だの、未来の制覇するのだのと大見得を切らない。
平凡に、素直に答えています。
〜「太陽と月に背いて」〜