非情な男だ
ヴェルレーヌは「女房に手紙を書いた。
3日以内にこなければ自殺すると」
「自殺しなかったな。みじめだぜ。何人に自殺すると手紙を出した?」
「非情な男だ」
「非情だと? 僕を置き去りにしたり、また呼んだり、
女房に手紙を書いて自殺だの、義勇兵だの、それが全部ダメになると
またロンドンか。もう別れる」
呆れるような繰り言の連続。
日常の繰り返しにすり減った愛。疲労。恋愛のなれの果て。
辿り着くべき場所が見えてきています…
どっちかが悪いせいではありません。
〜「太陽と月に背いて」〜