言葉は無力だ

 

言葉は無力だ

 

「自分の作品は世界を変える、誰も僕の域には達しない。

だが何も変わらなかった。世界は変えられない。

言葉は無力だ」

敗北宣言にも聞こえます。

しかしヴェルレーヌはランボーを信じています。

妻に愛想を尽かされ、ランボーにはクソミソに評価され、

殺してやろうとさえ思ったことがあったとしても、

彼の詩人としての目は狂っていなかった。

彼が狂ったとすれば、ランボーにではなく、

彼の詩才に狂ったのです。

 

〜「太陽と月に背いて」〜

 

 

bn_charm