僕が放校されたら君も辞める?
すでに校長から放校もアリ、と示唆されたアレクサンドル。
「僕が放校されたら君も辞める?」とジョルジュに訊く。
「もちろんさ」。
これはちょっとどうでしょう。
ジョルジュの答えは軽すぎませんか。
侯爵家の後継者が、簡単に放校されて済むはずがない。
両親の立場もあり、世間の思惑ももっと配慮していいのでは。
彼はアレクサンドルより年上で、
それなりの思慮があって然るべき、と考えるのは、
社会通念にとらわれた、常識的すぎる発想でしょうか。
〜「寄宿舎〜悲しみの天使〜」〜