ドラグ・クイーン

後ろを見て、大市場よ!

〜キンキーブーツ⑫〜

後ろを見て、大市場よ!   可愛いヒールに大きな脚をぎゅうぎゅう詰め込んだクィーンたちの脚が ズラ~と並んでいます。 彼ら、いや彼女らこそが特殊ブーツを待ち望む一大市場でした。 工場に戻ったチャーリーはブーツ作りに没頭します。 子供の頃から靴工場の実務は叩き込まれた。 革を切り、ミシンを...

女性用ヒールで男は支えきれない

〜キンキーブーツ⑪〜

女性用ヒールで男は支えきれない   舞台のあと、ローラがチャーリーとローレンと一緒にダイナーに来ます。 「ヒールは女性用しかない。女性用ヒールで男性の体重を支えきれない。 長持ちする特殊な女性用ブーツを一足つくろう」とチャーリーが提案した。 ドラグクィーンたちは女性用ヒールを履いているのです...

魂はいただきよ

〜キンキーブーツ⑩〜

魂はいただきよ   チャーリーはローレンを連れてローラの店に来ます。 ローラが歌っている。 「ローラが望めばきっと手に入る、ねえ、いい人、ローラがご所望よ。 さあ決心なさい、後悔はなし、横になって抵抗しないの、魂はいただきよ」 何度か入るステージシーンのローラがすごく魅力的。 ドラグクィ...
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話くらい聞いてくれ!

〜キンキーブーツ⑨〜

話くらい聞いてくれ!   ローレンは覇気のない社長にがっかり。 そこへ訪ねてきたのが当人。会おうとしません。 「ローレン、話くらい聞いてくれ!」珍しく積極的なチャーリーに 彼女はちゃっかり尋ねる。その話「再雇用はあり?」 職にしがみつくつもりです。だよね。 何があろうと糧である職を人は手...

派手な結婚式はよそう

〜キンキーブーツ⑧〜

派手な結婚式はよそう   チャーリーにはニックという婚約者がいます。 チャーリーとちがってキビキビした性格で、実行力があります。 結婚式の計画は彼女のペースで進んでいます。 チャーリーはでもその気になれない。 「今日、従業員を15人解雇した。派手な結婚式はよそう」 ニックは戸惑ったみたい...

製品を変える

〜キンキーブーツ⑦〜

製品を変える   靴工場の9割が廃業だというチャーリーにローレンは言い返す。 「リプトン社は乗馬ブーツを、ブラウン社は登山靴を、どこも ニッチ市場を狙っている。椅子に座り込んで、何かできる? なんて訊いていない」 ニッチ? 今までどこも手がけなかった靴。 チャーリーの頭にパッとともった...

従業員を解雇しなければ

〜キンキーブーツ⑥〜

従業員を解雇しなければ   工場ではチャーリーが社長室で頭を抱えている。 従業員を解雇しなければならないのです。 一人ずつ呼んで通告するつらい任務。 「子供が学校へ通い始めたのです。制服や食費はどうすれば?」 「契約がなくなったんだ。仕方ないんだ」 「やめて。聞きたくない。汽車が遅れて駅...

そうアタシ、女らしさが売り

〜キンキーブーツ⑤〜

そうアタシ、女らしさが売り   ローラのステージが圧巻です。 「悪魔をめざし、邪悪なアタシ、他人をだまし淫らなアタシ ウソをつき卑劣なアンタ、名誉を汚し、朝起きればすさまじい二日酔い」 ローラのステージを覗いたチャーリーは ローラはもちろん、きている客たちも異色ばかり。 自分とは(住む世...

またヒールが取れちゃった

〜キンキーブーツ④〜

またヒールが取れちゃった   気がつくとピンク色の部屋で、ダンサーと思しき大柄な黒人が 「またヒールが取れちゃった」とつぶやいている。 「人生の重みに負けるのよ」と、含蓄のある言葉をいいながら、 「きついわ、履けやしない」 チャーリーは内ポケットから簡単な靴修理の工具セットを出し、 ちょ...

プライス社の靴は一生ものだぞ

〜キンキーブーツ③〜

プライス社の靴は一生ものだぞ   在庫の靴を原価で売りさばこうと、チャーリーは同業者を訪ねます。 そこで見たのは10ヶ月も持たない靴。 「そうだよ。好都合だろ」 「プライス社(チャーリーの会社)の靴は一生ものだぞ」 でも算盤を弾くと、10ヶ月で新しい靴に買い替えてくれる方が「好都合」、 ...