Diversity Studies

あの部屋へ、パニック・ルームよ!

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター⑭〜

あの部屋へ、パニック・ルームよ!パニック・ルームとは緊急避難用に作られた秘密の部屋。強盗3人が深夜の家の中に居座った。どうしよう。サラはとてもしっかりした娘で、「ママあの部屋へ、パニック・ルームよ!」いよいよ籠城です。当面必要なものは揃っている。ところが強盗が狙う「お宝」300万ドルが入っている、金庫もまたパニック・ル...

三流のモデルとデキて離婚したんだ

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター⑬〜

三流のモデルとデキて離婚したんだ以前の所有者がマンションに隠した300万ドルを狙う、押し込み強盗3人が侵入した。誰もいないはずなのに母娘が引っ越してきている。「話が違うぞ。亭主はどこにいる?」「三流のモデルとデキて離婚したんだ」「三流のモデル」は声だけの出演で、これがニコール・キッドマン。「ムーラン・ルージュ」撮影中の...

いやになるほど愛している

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター⑫〜

いやになるほど愛している母親にしたら娘が不憫だ。ジョディ・フォスターがメガネをかけています。離婚してコロンビア大学に戻るというのだ。ベッドに入った娘が怖がらないよう、少しドアを開け、明かりを調節し、こまめに世話を焼き、部屋を出て行くときいうのがこのセリフ。ベタベタしていないところがフォスターらしい感じ。娘は「わかってる...

「ピザでごめんね」「ピザ好きよ」

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター⑪〜

「ピザでごめんね」「ピザ好きよ」マンハッタンのド真ん中に4階建マンションを購入したメグ(ジョディ・フォスター)。ひとり娘のサラがクリステン・スチュアート。9歳だった。新居に引っ越した最初の夕食が出前のピザで、母親が「ごめんね」「なにが?」と利かん気らしい娘が訪ねる。「特別な夜なのに出前で」「ピザ、好きよ」と娘は母親をい...

「有 罪」

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター⑩〜

「有 罪」判決はなかなか出なかった。陪審員の審議が長引いていた。「審議は2日目に入りました」テレビ局が裁判所の前で中継する。キャサリンとサラは控え室で待っている。「どう思う?」とサラ。「五分五分ね」とキャサリン。「法廷に入ってください」廷吏が告げに来た。一同入廷。評決が読み上げられる。「被告3人は有罪」キャサリンは笑顔...

許せますか?

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター⑨〜

許せますか?「レイプがなんでもないことですか? 弁護人はそういいます。しかも大勢の人間がそれを見ていた。それもなんでもないことですか。弁護人には無関係なことでも、サラには大変なことです。被告人たちは見ていただけでなく、レイプをそそのかし、囃し立て、サラが犯されることを、しかも何度も犯されることを望んだのです。許せますか...

わたしは目を閉じました

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター⑧〜

わたしは目を閉じました「手で口をふさがれ、顔を押さえられ、首を絞められ、わたしは目を閉じました」とサラ。相手側弁護士はこう訊く。「あなたは何と言いましたか、そのとき」「やめて、と言い続けました」「やめて? 警察を呼んで、とかいわずに? 部屋の中の男たちが騒ぎ立てたといいますが、目を閉じていて、よく何人もの男だとわかりま...

しっかり、サラ

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター⑦〜

しっかり、サラキャサリンはサラ以外の証人を足で探します。当夜警察に「女性が強姦されている」と通報したテープの記録をキャサリンは何度も聞く。彼は強姦の現場にいたのだ。現場のどこだろう? 町のさびれた一画にその酒場はある。キャサリンが入ると男たちの陰気な視線が集中した。サラが強姦されたピンボールの台に行く。得点のデータがビ...

本気なの?

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター⑥〜

本気なの?キャサリンはサラを訪問し、わたしが間違っていた、あなたが受けたのは障害でも暴行でもなく強姦であり、強姦は犯罪だとはっきりさせる、強姦教唆で裁判を起こして勝てば、先の判決は無効になる。あなたの協力がいる、と頼む。「本気なの?」「法廷で証言してほしいの」つらい証言になることはわかっている。「ひとつだけ約束してほし...

気がすまないの

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター⑤〜

気がすまないの強姦教唆で訴えるというキャサリンの言い分に、検察の上司はあっけにとられる。「事件は解決したじゃないか。教唆だって? 野次を飛ばして手を叩いたら懲役になるのか? 見物したのは犯罪じゃない」キャサリンはそれが男の意見だと捉えます。「そそのかすのは犯罪です。彼らはレイプをそそのかしたのよ。歓声をあげ囃し立て、女...