それまで連絡を取り合わないことBut until then, there must be no contact between us. どんな時も一緒にいるのがわたしたちだと思っていた、でもキャロルは連絡すらしてはいけないという、こんな冷たい言葉を一方的に言えるなんて、わたしとのことなんか、所詮、その程度だったのよ。...
永遠の夜明けが待つOur lives stretched out ahead of us,a perpetual sunrise. 「わたしたちの人生には永遠の夜明けが待つ?つまり夜明けのままで夜は永遠に明けないってことね。わたしたちは薄ボンヤリした薄明に永遠に取り残されるってことね、キャロル!」…テレーズは胸をかきむ...
そうなる運命なら早いほうがいいBe greatful it was sooner rather than later. 「そうなる運命」って、どうなる運命なのよ。どうせ他人同士に戻る運命なのよ、わたしには娘もいる、サバサバとここで別れましょう、そういう意味?それとも「ふたりは離れない運命なのだから、たとえ一時は別々にな...
すべては元に戻るのよEverything comes full circle. さてキャロルの問題の手紙です。原作は恋愛小説史上、女性が女性に宛てた美しい手紙です。映画は思い切り圧縮しています。残念なことに、キャロルの真意はテレーズに通じなかった。というより、わざと通じなくしています。このへんがパトリシア・ハイスミスの...
キャロルは発ったの?She has gone? ①なぜキャロルはテレーズを連れて帰らなかったのか?②なぜアビーは迎えに来たのか?このシーンにはそんな疑問が起きました。①は、テレーズの存在が裁判の争点になるのは明らか、テレーズと一緒にいるのは火に油を注ぐようなもの。②離れ離れになった寂しさでテレーズが妙な気を起こしたら危...
あなたのせいじゃない、テレーズIt is not your fault, Therese. 旅行を承諾さえしなければこんなことにならなかった、そう自分を責めるテレーズに、「あなたのせいじゃない」とキャロル。「いい? わかった?」念をおしハンドルを握りなおす。サイドブレーキを外し発進する。 このとき、よく聞いていなけ...