シーバは内向的です
しかしながら、シーバがここまで自分に自信が持てないのは、自分には
能力がない、と思い込んでいるからなのね。
あるとき、母親がこう言っているのを聞いた。
「シーバは内向的です。美しいからなんとかやってきたけど、実力や
才能を伴っていないのです」
子を知るは親に如くはなし。評価としては間違いなかったのだろうけど、
シーバにしたら引導を渡されたようなものね。すっかり自信をなくして、
少年に「先生は素敵だ、美しい、自分でそれをわかっていない」
なんて甘い言葉をささやかれると、ふらふらと自分を見失った。
人生経験豊富な中年女性なら
「ケッ。小便くさいガキの相手になっておれっかよ」で済んだのだけど。
シーバに同情の余地はあるように思うのだけど、甘いかな。
それにしても、親、特に母親が子供にかける言葉って大事ね。