クリスタ推薦の件について
ターは各国の楽団からの問い合わせに返した
自分のメールを確認する。
「情緒不安定で指揮者には向いていない」
「推薦できません」
「おかしな行動を取ります」
「全く指揮者には合わない」
「忠告します(もし採用したら)貴楽団に危険が」
ターにしたら率直な意見だったかもしれません。
しかしベルリンフィルの最高権力者のこれらの評価は
クリスタの将来を閉ざすのに充分だったのでは?
ターは権力の威力と使い道をもっと考えるべきだった。
そう言うのは外野の意見で、ターとクリスタの間に
どんな桎梏があったか、真実は明らかにされません。
〜「TAR ター」〜