あの〜、すみません
自転車を飛ばしてきたが授業は終わったあと。
ホリガイ、哲学科の学生を見つける。
これがイノギさんだった。
「あの〜、今の授業のノート、コピー取らせてもらえませんかね」
泣きそうな顔に「え?」
「ノート、コピらせてもらえませんかね」
手を合わせて頼むホリガイ。
「でも、あの、初対面ですよね」ますますイノギさん、不審。
ホリガイ必死、
「ノートがないと人質が燃やされそうなのです、そんなこと、
平気でするやつなのです、オカノってやつは」
「話が見えなくて」イノギさん、振り切りそう。
その時だ、教室の一画で大騒動が起きた。
〜「君は永遠にそいつらより若い」〜