絶望的に苦しいんです
「何が欠けているって聞かれたらうまく言えないけど、
欠けているってことは確実にわかる。
普通の人が普通に気づくことが私は気付けないし、
普通にできることが普通にできない。
その証拠として今でも処女なんだと思う。
処女であることが恥ずかしい訳でも、さびしいわけでもなくて
絶望的に苦しいんです。
誰も手を出さない欠陥品だって気がするから。
お前みたいな不良在庫に、人の人生に介入する資格はないって
言われているような気がするから。
イノギさんの耳の傷にも私は気づかないといけなかったと思う」
愛とセクシャリティを通して、
アイデンティティを深めていく途上のジレンマかもしれないけど、
ホリガイは生真面目なぶん、本当に苦しそうです。
〜「君は永遠にそいつらより若い」〜