心配するじゃありませんか
ユンヒは残っている休暇を使いたいと職場の上長に言った。
「最近何か? 心配するじゃありませんか」
休んだことのないユンヒの休暇願に上長は驚く。
しかしこのヒト、心配なのは自分のことだけ。
「誰が穴埋めをするの? 裏切られた気分。
どうしてそう責任感がないの?」
穴埋めするのは上司の采配だろ。
おまけに「責任感がない」とはなんだ。
「分かりました、休んでください。でも」
でもなんだ。ユンヒが聞きただすと、
つまり帰ってくるのを待たないというのだ。
「いいわ。待たないでください」
ユンヒはあっさり、おさらばする。
〜「ユンヒへ」〜