監督 イム・デヒョン

私もあなたの夢を見る

〜 「ユンヒへ」45

私もあなたの夢を見る   ユンヒの手紙。 「最後に娘の話をするわ。名前はセボム。もうすぐ大学生。 これ以上学ぶものがないというまで勉強させるつもりよ。 この手紙を送るかどうかわからない。 そんな勇気があったらどんなにいいだろう。 ここまでにするわ。 娘が帰ってく...

履歴書、書いているの?

〜 「ユンヒへ」44

履歴書、書いているの?   娘が訊く「履歴書、書いているの?」 最終学歴「高卒」と記入する。 「お金を稼いで、仕事を覚えて、小さな食堂を始めるわ」 ユンヒは強くなった。 人は幸福になっていいのだ。夢を持っていいのだ。 愛する人がいていいのだ。なんでもできるのだ。 ...

私たちは間違っていなかった

〜 「ユンヒへ」43

私たちは間違っていなかった   「ジュン。私に与えられた人生は罰だと思った。 自分に罰を与えながら生きてきた気がする。 あなたは自分が恥ずかしくないと言ったわね。 私も恥ずかしいと思わないようにするわ。 私たちは間違っていなかったから」 苦しげなユンヒの手紙は最後に光...

本当の幸せを感じていた

〜 「ユンヒへ」38〜

本当の幸せを感じていた   手紙は続く。 「あなたに会っていたとき、本当の幸せを感じていた。 あんなに充実した時代は二度と来ない。 全てが信じられないほど昔のことになってしまったわ。 あのとき別れようと言ったのは私の本心だった。 両親はあなたを愛している私を病気だと思...

ジュンへ。元気にしてる?

〜 「ユンヒへ」37〜

ジュンへ。元気にしてる?   韓国に戻ったユンヒからジュンへの手紙。 「ジュンへ。元気にしてる? 手紙をもらってする返事を書いているの。 遠くからお父様の冥福を祈ります。 あなたの手紙は重荷じゃなかった。 私も時々、あなたのことを思い出して気になっていたの」 差...

「おばさん、何しているの?」

〜 「ユンヒへ」36〜

「おばさん、何しているの?」   ジュンが運河から帰ってきた。 「おばさん、何しているの?」と聞く。 何をしているか見たらわかりそうなものだ。 おばさんにしたら、再会のセッティングがどうなったか 気になっていないはずはない。 ジュンはユンヒとの邂逅には 仕組みが...