私は卑怯だった

私は卑怯だった

 

手紙は続きます。

「出そうか出すまいか、迷っているうちに時間が過ぎてしまった。

私は卑怯だった。

あなたから逃げ、相変わらず逃げている。

そのうちまた手紙を書くことになるわね」

監督は二人に、好きだとか、愛しているとかいう言葉を喋らせず

手紙という古典的な手法で心象を探らせていきます。

ひとり語りというスタイルが映画の静けさを支配しています。

それにしても「卑怯だった」とは、

軽々しく口にできない自己否定です。

〜「ユンヒへ」〜

 

 

bn_charm