アリソンさんね。辛いことでも?

アリソンさんね。辛いことでも?

 

ヘディ(ジェニファー・ジェイソン・リー)の登場シーンがいい。

部屋に一人、寂しくなったアリーが床にしゃがんで泣く。

アリーの膝を抱えた向こうに、キュロットと編上げ靴を履いた脚が現れる。

ゆっくり歩いてきて「アリソンさん? ドアが開いていたから」

顔を上げたアリーの涙に気づき「…辛いことでも?」

ブリジット・フォンダの、いかにも育ちのいいお嬢さんタイプに比べ、

ジェニファーはどこか影のある若い女性を演じます。

早くも映画全体のパースペクティブを予感させる、心憎い出会です。

 

(「ルームメイト 」 )

 

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