スティーブン・ウェバー

私は自分自身を許す

〜ルームメイト㉚〜

私は自分自身を許す   双子の死を誰も責めていないのに、ヘディは自分を許さなかった。 死へ追いやった罪悪感がトラウマとなって彼女を苦しめた。 そうアニーは解釈しています。ヘディは救いがほしかったのだ。 だから「彼女を憎むことはよそうと思う。 そして彼女にはできなかったことだけど、私は自分自...

双子の死は彼女のせいじゃない

〜ルームメイト㉙〜

双子の死は彼女のせいじゃない   アニーは結果としてヘディを刺殺します。 振りかかる火の粉は払わねばならぬ。 でも難敵を倒した「やった!」感がアニーからは見て取れません。 ヘディを恐れつつも、気色悪いと思いつつも、 なりふりかまわず自分と同化しようとする「もう一人の自分」って 憎しみとは...

アニー、出てきなさい

〜ルームメイト㉘〜

アニー、出てきなさい   「出てこい」形相もすさまじく、ヘディはアニーを追いかけます。 アパートの地下の倉庫みたいなところにアニーは逃げ込む。 ここのシーンがとてもスリリングです。鉄パイプの通る天井や 迷路のような廊下の折れ曲がり。 暗くて誰もいない密室劇です。ホラーの定番ですが、 平凡...

一卵性双生児って似てないのよ

〜ルームメイト㉗〜

一卵性双生児って似てないのよ   死んだ双子の姉妹のこと。 ひとつも似ていなかったとヘディは言います。 「一方は美人で、片方はちがう。いつもこき使われるのは私。 彼女は私を利用して死んだわ」 ヘディは双子の姉か妹を恨んでいたのか、殺したのか。 そんな疑いも浮かびますが、アニーは、あれは事...

弱虫よ!

〜ルームメイト㉖〜

弱虫よ!   遺書の文面を、ヘディの指示に従いながらアニーは 「こんなの私じゃない。誰も信じない。私は弱虫じゃない」 言下にヘディは決めつけます。 「弱虫よ。孤独を死ぬほど恐れていたわ」 ヘディはアニーと一体化を夢見ていました。 アニーは自分で、自分はアニーだと。 だから孤独を恐れてい...
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自殺するのに理由はいらない

〜ルームメイト㉕〜

自殺するのに理由はいらない   どっこいヘディは甘い女ではありません。 自分が逃げ切るためにはアニーの口を封じておかねば。 自殺させることにします。遺書を書かせます。 「自殺するのに理由はいらない。生きる理由が何もないの」 ヘディはもともと人を見抜くカンが冴えています。だから 人のいいア...

一緒に逃げましょう

〜ルームメイト㉔〜

一緒に逃げましょう   ヘディはテープでアニーをぐるぐる巻きに椅子に縛り上げる。 アニーが必死でテープを切ろうとしているところをヘディが見つけ 怒り出す。これ以上興奮させたら何をするかわからない。 アニーは懐柔に出ます。「一緒に逃げましょう」 ヘディにやさしくキスすると、ヘディの表情が緩ん...

私はあなたなのよ

〜ルームメイト㉓〜

私はあなたなのよ   ヘディの潜在願望がベールを脱いだ! 目指すはアニーとの一体感。 「私はあなたなのよ。指紋一つこの部屋に残っていない。 私と逃げたほうが賢明よ。あなたから離れない。 あなたのために殺ったのよ」 だれが頼んだのよ〜。アニーは完全に思考麻痺です。 今からざっと30年前、...

犯人はあなたじゃないわよね

〜ルームメイト㉒〜

犯人はあなたじゃないわよね   アニーは「犯人はあなたじゃないわよね」すがるように ヘディに訊く。 「なぜなの。どうして?」 「私と寝たことを隠すために暴力で脅したの。死んだのは事故だった」 ヘディは苦もなくすらすら嘘が言えるのです。 アニー「逃げないで。罪が重くなる。自分を見失ったのね...

あんたみたいな男は反省しない

〜ルームメイト㉑〜

あんたみたいな男は反省しない   深夜サムのアパートに来た、アニーそっくりなヘディは、眠っているサムの 隣に滑り込みました。 アニーだと思ったサムは行為に及び眠り込んでしまう。 目が覚めるとヘディが 「お寝坊さん。あんたみたいな男は反省しない。根っからの浮気者よ。 彼女にばれるわね。私だ...