監督 イム・デヒョン

頭を冷やしたくて

〜 「ユンヒへ」25〜

頭を冷やしたくて   冷たいコップを額に当てている娘にユンヒがきく。 「頭を冷やしたくて」とセボム。 彼女にしたら小樽到着以前から練りに練った計画だったのです。 母親に無断で進めたのは「ママ、ごめん」だけど 「ここ何日か考えすぎて熱が出た」 ユンヒまで頭を抱えコップで...

あなたの姪は私の母の友達です

〜 「ユンヒへ」24〜

あなたの姪は私の母の友達です   セボム突撃。叔母さんのカフェに行きました。 ところが「あなたがセボム?」ここでも先手をとられる。 二人は英語で会話する。 「あなたの彼氏(ギョンス)が教えてくれました」 「カタセ・ジュンを知っていますか」 「私の姪です。あなたは?」 ...

ここに友達が住んでいる

〜 「ユンヒへ」23〜

ここに友達が住んでいる   ユンヒは娘の考えていることがちゃんとわかっていた。 それが母親なのだ。こう切り出す。 「セボム、知っての通り、ここに友達が住んでいる」 「初耳だけど」娘とぼける。 しゃらくさい。ユンヒは笑って雪玉をぶつける。 セボムがぶつけ返す。 「...

心配するじゃありませんか

〜 「ユンヒへ」18〜

心配するじゃありませんか   ユンヒは残っている休暇を使いたいと職場の上長に言った。 「最近何か? 心配するじゃありませんか」 休んだことのないユンヒの休暇願に上長は驚く。 しかしこのヒト、心配なのは自分のことだけ。 「誰が穴埋めをするの? 裏切られた気分。 どうして...

自分がどんな人間かを知った

〜 「ユンヒへ」17〜

自分がどんな人間かを知った   ジュンの手紙。 「ユニ(ユンヒの愛称)、あなたは私にとって憧れの対象だった。 あなたと出会ってから私は自分がどんな人間なのかを知った。 時々韓国が恋しくなる時がある。 わたしたちが住んでいた町にも行ってみたいし、 一緒に通った学校も訪れ...

ジュン、こっちおいで

〜 「ユンヒへ」16〜

ジュン、こっちおいで   「ただいま〜」「おかえりなさい」 いつものあいさつ。 マサコ叔母さんが「ジュン、こっちおいで」と両手を広げた。 「??? 大丈夫? 叔母さん。抱きしめてほしいってこと?」 叔母さんは微笑む。 「なにこれ。ぜんぜん想像していなかったわ」 ...