ゲイ映画のキメ台詞

私は長居しすぎて時代遅れよ

〜「天使にラブ・ソングを」㉖〜

  私は長居しすぎて時代遅れよ   サウザー警部補が来て裁判が早まり2日後に始まるという。 「48時間後には、君は自由だ」とドロレスに告げた。 ドロレスは院長室に行き「ここを出ることになったの」 「じゃ、二人ともね」「?」 院長はやや寂しそうに「私は辞職願を出してよその修道院に...

では多数決を

〜「天使にラブ・ソングを」㉕〜

  では多数決を   しかし院長は法王の臨席に 「だからこそ、最大の敬意を払うのです」 歌うのは伝統ある昔ながらの歌を、と提案した。 みなシュン。 多数決で決めることになった。 「真に崇高な聖歌でお迎えしたいと思う人、手を上げて」 「世俗的選曲に従って、適切と思えない歌を歌...

すごいニュースがあります

〜「天使にラブ・ソングを」㉔〜

  すごいニュースがあります   教会は連日満員となった。 テレビが報道した。 「すごいニュースがあります。法王が聖歌隊のことをお聞きになり 来週サンフランシスコへお立ち寄りの際、 ここへ歌を聴きに来られるのです」 シスターたちは飛び上がった。感激のあまり「死にそうよ!」 ...

修道院が息を吹き返しました

〜「天使にラブ・ソングを」㉓〜

  修道院が息を吹き返しました   尼僧たちは町に出て話しかけた。 地域との交流に本腰を入れた。 汚らしい落書きだらけの壁はカラフルな「壁画」に、 廃車は塗り替えられ子供の遊び場に。 パトリックは見学に来た女の子たちと踊りだす。 「屋根直し基金にご協力を」人々は喜んで協力した...

幸いあれ、幸いあれ

〜「天使にラブ・ソングを」㉒〜

  幸いあれ、幸いあれ   歌声とピアノが修道院の外にまで聞こえた。 一人、また一人と若者が覗き、教会に入って腰かけた。 前代未聞だ。 ところが院長は 「何を考えているの。劇場じゃあるまいし」と苦い顔。 「劇場やカジノは楽しいから人が集まるのよ。 教会だって面白くすればいい...

どうぞおやりなさい

〜「天使にラブ・ソングを」㉑〜

  どうぞおやりなさい   聖歌隊の指揮者はメアリー・ラザラス。 年長で、成りゆきから指揮をとることになったドロレスを煙たがり 「どうぞおやりなさい」と冷淡に迎える。 しかし彼女も聖歌隊の歌がめちゃくちゃであることはわかっている。 「口は動いているけど、声が出ていないわ」 「...

聖歌隊に入りなさい

〜「天使にラブ・ソングを」⑳〜

  聖歌隊に入りなさい   「あなたの活動は一つに限定するわ。聖歌隊に入りなさい」 ドロレス、ショック。音痴の集団である「あの聖歌隊?」 「そう、あの聖歌隊よ」と院長。 「眠ることと歌うことがあなたの仕事よ」 飲まず食わずで歌えってこと? 生まれて初めてドロレスは困惑する。 ...

お願い、追い出さないで

〜「天使にラブ・ソングを」⑲〜

  お願い、追い出さないで   「たまには塀の外に出たいのよ」とドロレス。 はい、そうですかと聞く院長ではない。 「昔と違って僧衣だけでは身を守れない。 あなたにはもっと快適なところを探してもらうわ」 暗に去ることをほのめかす。 飛び上がったのはドロレスだ。 「追い出さない...

あなたさえいなければ

〜「天使にラブ・ソングを」⑱〜

  あなたさえいなければ   こっそり修道院に帰ったものの、入った途端、一同棒立ち。 廊下の中央でおごそかに院長が待っていた。 修道院始まって以来の珍事である。 「あなたさえいなければこんなことは起きなかった」 もちろんドロレスのこと。3人はうなだれて聞くが、なんとなく 楽し...

ちょっと踊ってくるわ

〜「天使にラブ・ソングを」⑰〜

  ちょっと踊ってくるわ   バーに入った3人。時ならぬ尼僧の出現に客は目が点。 陽気なリズムにノリのいいパトリックが、 「ちょっと踊ってくるわ」 ホールに出るや、見事なステップを踏み注目を独り占めする。 「ちょっと」ですみそうもないパトリックにドロレスの方が心配し、 やっと...