どうぞおやりなさい
聖歌隊の指揮者はメアリー・ラザラス。
年長で、成りゆきから指揮をとることになったドロレスを煙たがり
「どうぞおやりなさい」と冷淡に迎える。
しかし彼女も聖歌隊の歌がめちゃくちゃであることはわかっている。
「口は動いているけど、声が出ていないわ」
「毎日稽古しなければ」
ドロレスはまずソプラノとアルトの、声のパートを並び替えた。
喉で出すのでなく、お腹から声を出すようにした。
耳障りな不協和音だった歌声が、美しい和音を響かせた。
ラザラスはドロレスの指導を認め、
パトリックやメアリー・ロバートとともに大の仲良し4人組になる。
〜「天使にラブ・ソングを」〜