では多数決を
しかし院長は法王の臨席に
「だからこそ、最大の敬意を払うのです」
歌うのは伝統ある昔ながらの歌を、と提案した。
みなシュン。
多数決で決めることになった。
「真に崇高な聖歌でお迎えしたいと思う人、手を上げて」
「世俗的選曲に従って、適切と思えない歌を歌いたい人」
はじめは忸怩としていたシスターたちが、ちょい、ちょい、と手をあげ
やがて大多数が賛同した。
「決まりね。おめでとう、みなさん」
院長は頭を上げ潔く引き下がった。なかなかできることではないです。
〜「天使にラブ・ソングを」〜