ゲイ映画のキメ台詞

時には発散も必要よ

〜「天使にラブ・ソングを」⑯〜

  時には発散も必要よ   世間の泥水を飲んできたドロレスから見たら メアリーはまるで天使だ。免疫がない。 「知ってる?」とドロレスは悪戯っぽく「時には発散も必要よ」 「知ってるわ」とメアリーは言うが、どこまで何を知っているのだか。 ところがメアリーにはよき相棒がいた。 尼僧...

もっと自分の力を磨きたいの

〜「天使にラブ・ソングを」⑮〜

  もっと自分の力を磨きたいの   ドロレスはメアリー・ロバートが行き暮れているのを見てとる。 「奉仕が自分の使命だとずっと思ってきた。 もっと自分の力を磨きたいの。自分でなければできないことで」 めずらしくドロレスが聞き役に回っている。 「あなたが来て本当にうれしいの」 や...

寂しいのじゃ、ないかって…

〜「天使にラブ・ソングを」⑭〜

  寂しいのじゃ、ないかって…   「あなたのような人でも、寂しいのじゃ、ないかって」 メアリー・ロバートはおずおずと話しかけ 「5時起きはつらい? 私もつらかったけど、今は4時半に起きるわ」 「これ」と、可愛い目覚まし時計をドロレスにあげる。 「私は普通の人よりやることが下手...

雑用をやりなさい

〜「天使にラブ・ソングを」⑬〜

  雑用をやりなさい   修道院には聖歌隊があった。 音程の狂った合唱にバラバラの声。院長さえ眉をひそめ、 こっそり耳をふさいでいる修道女もいる。 ドロレスは「お話があるのだけど」院長に申し出るが 「雑用をやりなさい」 その結果、ドロレスは大きなお尻を持ち上げ床拭き、食器洗い...

その虚しさを考えなさい

〜「天使にラブ・ソングを」⑫〜

  その虚しさを考えなさい   こんな部屋で眠れないと文句を言うデロリスに 「眠れなければ今までの人生について考えなさい。その虚しさを」 「ここに来る前は充実していたわ。友だちも仕事もまともな服もあったわ」 院長は落ち着きはらい 「あら、そう? 歌手としての実績はないも同然と聞...

ここの生活は質素よ

〜「天使にラブ・ソングを」⑪〜

  ここの生活は質素よ   院長はデロリスを居室に案内する。 窓は小さく暗くて狭い個室だ。ベガスで24時間、したい放題に 暮らしていたデロリスは息がつまる。不満そうにジロジロ部屋を見る。 院長は察したように「ここの生活は質素よ」 「石器時代ね」とデロリスは返す。 「電話はどこ...

あなたは断食なさい!

〜「天使にラブ・ソングを」⑩〜

  あなたは断食なさい!   食事が始まりました。 新入り尼僧として紹介されたドロレス。 妙な食事の祈りを捧げた。 出された食事に「ペッ。何これ。ダイエット食?ひどい味だわ」 食の時間はものを言ってはならない。 「沈黙です」と院長。 おかまいなしにドロレスは隣の尼僧に話しか...

貴方を殺したい人の気持わかるわ

〜「天使にラブ・ソングを」⑨〜

  貴方を殺したい人の気持わかるわ   言いたい放題のドロエスに 「貴方を殺したい人の気持ちがわかるわ」と院長。負けていません。 隠れる以上「変装が必要です。尼僧としてふるまいなさい。 今からあなたはシスター・クラレンスよ」 何がシスター・クラレンスだ。「これじゃまるでペンギン...

私の立場も理解してよね

〜「天使にラブ・ソングを」⑧〜

  私の立場も理解してよね   「私の立場も理解してよね」とドロレス。 匿われる身だからひっそりと、なんて発想はゼロ。 どこであろうと自己主張するのは ドロレスだからか、アメリカ人だからか。 「突然シスターの群れに放り込まれたのよ。ただの善良な市民なのに 殺人を目撃したせいで...

ここは酒場ではない、修道院です

〜「天使にラブ・ソングを」⑦〜

  ここは酒場ではない、修道院です   院長は「かくまうとお約束した以上、出来る限りのことはします。 あなたも理解してください。ここは婦人会や酒場ではない、 修道院です。聖キャサリンは祈りの場。それを乱すようなことは 絶対に許しません」 ところがドロレスにも言い分があった。 ...