覚えておけ!〜「中国の植物学者の娘たち」(3)〜 Diversity Studies2021/04/03 覚えておけ! カゴに入った貝殻みたいなものをガラガラとかき混ぜながら 教授、リー・ミンを見ようともせず 「君は時間の観念がなっていない。昨晩は夜の9時に電話をかけ、 今朝は1時間の遅刻だ。私はもう休憩の時間だ」 リー・ミンは一昼夜汽車に揺られてたどり着い... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
今日の作業はなに?〜「中国の植物学者の娘たち」(2)〜 Diversity Studies2021/04/02 今日の作業はなに? 教授は籐椅子にふんぞりかえり、娘に足の爪を切らせている。 足は娘の膝に置いている。 娘がアン。本作のもう一人のヒロインです。 ところでお父さん、あなたのその態度、なに? うちの父だって母にそんなことさせませんでしたよ。 アンには... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
院長先生、それじゃ〜「中国の植物学者の娘たち」(1)〜 Diversity Studies2021/04/01 院長先生、それじゃ 二人の女性の愛の物語です。 ヒロインの一人、リー・ミンが唐山児童養護施設を出発するシーンから 始まります。彼女は中国人の父とロシア人の母との混血。 両親は唐山大学の外国語教授で、1976年の地震で共に亡くなった。 孤児となった彼女は養... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
1871年の秋のことだった〜「太陽と月に背いて」(59)〜 Diversity Studies2021/03/31 1871年の秋のことだった 「ランボーが私のもとに現れたのは、1871年秋のことだった。 すでにパリで詩人として名を馳せていた私にとって、 16歳の天才詩人は、燃え盛る太陽のようにまぶしかった。 私は彼を見守る月になりたいと思った」 あまりに透明な独白に... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
とうとう見つけたよ〜「太陽と月に背いて」(58)〜 Diversity Studies2021/03/30 とうとう見つけたよ 「とうとう見つけたよ なにをさ? 永遠というもの 没陽(入り日)と一緒に去ってしまった海のことだ」 ランボーの「永遠」の冒頭と末尾に詠まれるフレーズです。 劇中のランボーの言葉が思い出されます。 「お前の詩は、ちっともわか... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
死後も毎夜彼と会っている〜「太陽と月に背いて」(57)〜 Diversity Studies2021/03/29 死後も毎夜彼と会っている 「ランボーの死後も毎夜彼と会っている。 私の大きく、輝かしい罪と。 私たちは幸福だった」 彼らの愛。 打算があり、駆け引きがあり、サド的なランボーに仕えるがごとく 彼を愛したヴェルレーヌ。 ヴェルレーヌのその後は決し... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
アブサン2杯〜「太陽と月に背いて」(56)〜 Diversity Studies2021/03/28 アブサン2杯 ランボーの妹イザベラが去ったあと、ヴェルレーヌはしばらく1人で 座っていたが、おもむろに「アブサン2杯」を注文した。 ウェイターが緑色のアブサンのグラスをテーブルに置いた。 「俺を愛している?」 在りし日のランボーのリフレインが聞こえる。 ... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
大詩人にお会いできて光栄です〜「太陽と月に背いて」(55)〜 Diversity Studies2021/03/27 大詩人にお会いできて光栄です 用件を言い終えたイザベルは 「大詩人にお会いできて光栄です」 ヴェルレーヌはパリの高名な詩人となっていた。 「兄の原稿を、この住所にお送りください」と イザベルが一枚の紙片を渡す。 ヴェルレーヌは礼儀正しく彼女を送り出... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
もう切らせないでくれ〜「太陽と月に背いて」(54)〜 Diversity Studies2021/03/26 もう切らせないでくれ ランボーが家にいたのは1か月だった。 「イザベル、頼みがある。もう切らせないでくれ」と妹に懇願している。 痛みのあまり、ベッドから転げ落ちたランボーの脚は1本だ。 それでも彼は家をでたがった。 「太陽の方へ帰ると。太陽が治してくれる... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
脚を切断しました〜「太陽と月に背いて」(53)〜 Diversity Studies2021/03/25 脚を切断しました ヴェルレーヌは最も聞きたかったことを訊く。 「彼は試作を?」 イザベルが遅疑なく「いいえ」 「兄は海岸に着くとマルセイユの病院へ。悪性が疑われ脚を切断しました」 ヴェルレーヌ沈黙。 ランボーは実家に戻り、母親と妹の介護を受けます。... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments