ゲイ映画のキメ台詞

よくわからないよ

〜「太陽と月に背いて」㊸〜

  よくわからないよ   ランボーは故郷の実家にいます。 母親に詩を見せている。 読んだ母親は「これは何だい? よくわからないよ」 「言葉通りだよ」とランボー。 これが「地獄の季節」です。 理解されることを拒否した独白が連なります。 終わりのほうにこんな詩があります。 「...

禁固2年に処する

〜「太陽と月に背いて」㊷〜

  禁固2年に処する   判決「ポール・ヴェルレーヌを有罪と認め 重度の身体侵害の罪により、罰金200フランと禁固2年に処する」 監獄で、囚人たちが輪になり、鎖を引きずりながら歩くのが散歩の時間。 ガチャガチャと佗しい足枷の音とともに、ヴェルレーヌはうなだれて 歩いています。 ...

ランボーとの間に特別な関係が?

〜「太陽と月に背いて」㊶〜

  ランボーとの間に特別な関係が?   検事が尋問する。「友人との別れに逆上した理由は? ランボーとの間に特別な関係が?」 ヴェルレーヌはうつ伏せにされ、肛門の検査。 医師団は「両者が男色行為にふけっていた」ことを確認します。   〜「太陽と月に背いて」〜 &nb...

ブリュッセル事件

〜「太陽と月に背いて」㊵〜

  ブリュッセル事件   「妻の手紙を読んだ。戻ってきてくれと言っている。 涙の跡が残っている」 ヴェルレーヌはパリに戻るつもりになる。 しかしランボーに嘲笑され、酔った勢いで拳銃を2発、発砲する。 1発がランボーの手のひらに当たった。 これがブリュッセル事件です。ヴェルレー...

泣き声を出すな!

〜「太陽と月に背いて」㊴〜

  泣き声を出すな!   アフリカに行かないでくれと訴えるヴェルレーヌに 「泣き声を出すな!」 「拳銃を買った」 「弾丸も買っただろうな」 「行かせはしないぞ」 自分の思うようにしか生きないランボーをいくら止めても無駄、 とどこかではわかっていても、別れたりくっついたりを ...

俺を捨てるなら君を殺す

〜「太陽と月に背いて」㊳〜

  俺を捨てるなら君を殺す   アフリカへ行くというランボーをヴェルレーヌは懸命に止めにかかる。 「俺を捨てるなら君を殺す。1人になるのは辛い。 誰かいないとダメなんだ」 鋭いランボーがヴェルレーヌの本音を見抜けないはずがない。 誰かいないとダメ? じゃ僕以外でもいいのだな、こ...

遠すぎる…

〜「太陽と月に背いて」㊲〜

  遠すぎる…   アフリカ行きは「いやだ」 「どうしてだ」 「遠すぎる」ヴェルレーヌは寂しそうにつぶやきました。 遠すぎる。慣れ親しんだフランスからも、家からも、家族からも。 ヴェルレーヌは離婚を申請されていましたが、ランボーのような 破滅型ではありません。妻には傲慢で暴力...

今から夏だ。アフリカに行こう

〜「太陽と月に背いて」㊱〜

  今から夏だ。アフリカに行こう   「今から夏だ。アフリカに行こう。夏のアフリカへ」 「君の憧れの地だ」 ヴェルレーヌはのちにランボーを「偉大なる魂」と呼びました。 2人は惹かれあったけれど性格は逆でした。 ヴェルレーヌは落ち着いた生活を基盤に創作する。 ランボーは安定を嫌...

非情な男だ

〜「太陽と月に背いて」㉟〜

  非情な男だ   ヴェルレーヌは「女房に手紙を書いた。 3日以内にこなければ自殺すると」 「自殺しなかったな。みじめだぜ。何人に自殺すると手紙を出した?」 「非情な男だ」 「非情だと? 僕を置き去りにしたり、また呼んだり、 女房に手紙を書いて自殺だの、義勇兵だの、それが全部...

2年も一緒に暮らしたのに

〜「太陽と月に背いて」㉞〜

  2年も一緒に暮らしたのに   ブリュッセルに投宿したヴェルレーヌをランボーが追いかけてきます。 ビンタを張って殴り合いになります。 「2年も一緒に暮らしたのに」 「明日パリへ戻る」 「いかん、やめろ」 「二度と捨てない」 「当たり前だ。そんなことさせない」 「君も悪い...