あなたに審判が下る日よ
グリーン弁護士は緊張していた。
キャスが7年前に起きたことを話しにきたのだ。
「あなたに審判が下る日よ。
アル・モンローのような男を大勢救ったわね」
弁護士は腹を決めていた。
「あなたは告訴を断念するよう女性を脅した。ニーナのように」
「覚えている。示談に持ち込んだらボーナスがでた。
告訴を断念させた場合も金が出た」
弁護士は自己嫌悪で真っ黒だった。
「もう長いこと眠れないのだ。自分を許せない」
良心に耐えかね弁護士を休業した。
「助けてほしい」痛ましい敗残者だった。
「すまなかった」謝罪する弁護士に
「あなたを許す。眠りなさい」キャスはそう言って去った。
〜「プロミッシング・ヤング・ウーマン」〜