私ってなんてバカなの!
ノエミの叔父と称する男がきた。組織の男だ。
看護師を言いくるめ、散歩に出る許可をとる。
ノエミ、激しく首を振るが
「外はいい気持ちよ」
看護師はすっかり騙されて「閉じこもっていないで」と
ノエミを送り出した。
職場に来たエレーヌは休暇の延長を願い出る。
渋い顔をする上司に
「20年間勤めて初めての休暇でしょ」と承諾させる。
病院に電話した。
「ノエミの具合はどう? 叔父さんが来た?」
電話を置いたエレーヌが叫ぶ。
「私ってなんてバカなの! 奴らが戻ってきたのよ!」
〜「女はみんな生きている」〜