僕はいない、からな
イル・ド・フランスの田舎からポールの実母が息子に会いに来る。
その度ポールは妻に居留守を使わせる。
母親は1ヶ月ほどホテルに暮らし、忙しがる息子が
時間を作ってくれるのを待つ。
でも彼が会うのはせいぜいカフェで30分。
父親が父親なら息子も息子で、エレーヌがアパートを訪ねても
ファブリス(息子の名)はバスルームに隠れ、
「いないと言って」と
同棲するガールフレンドに断らせる。
どっちも妻と母を家政婦代わりにしか扱わない。
ポールは会社の社長ですが「僕を狙う女は社内にいくらでもいる」と
息子に自慢するクズ男です。
〜「女はみんな生きている」〜