忘れろ、恋は物語の中にしかない
夫ポールもエレーヌが離れてからろくなことがない。
息子ファブリスの彼女がズカズカと
商談中のビジネスランチに乗り込んできた。
全然わきまえのない女です。
やむなく外に連れ出すと
「ファブリスが裏切った。相手はシャルロット、
しかも元カレの子を妊娠中。別れると言ったら平然と
好きにしろ。あんまりよ」
親父は貸す耳など持たない。
「忘れろ。恋は物語の中にしかない」
冷静と言えば言えますが、もともと共感力のない男性だから
石か壁にモノを言っているのと同じ。
〜「女はみんな生きている」〜