大好きな女性に会いに行くの
ひとまず妹と別れたノエミはモンパルナス駅にいます。
「僕のノエミ」すがってきたのはエレーヌの旦那ポール。
ノエミにのぼせ上がって手が付けられません。
「セックスは二度としない」というノエミに
「そばにいたい、ずっと」熱病のように繰り返す。
「私の大好きな女性に会いに行くの」とノエミ。
「君が好きなら僕も好きだ」
好きだと言えば女は喜ぶと信じています。
あんたみたいな男に好かれるのが
いちばん迷惑なのだということが、
どこまでもわかっとらんな。
ところで大好きな女性とは誰でしょう。すぐわかります。
〜「女はみんな生きている」〜