わたしが去って大丈夫だった?

 

わたしが去って大丈夫だった?

 

ふたりは肩を並べて、町を歩いた。いつもそうしていたように。

「私が去って大丈夫だった?」ロニートが訊く。

「病気になったわ。精神的なやつ。

ラビに心配されたし、彼は結婚したら治ると思ったらしいの。

どうせ男と寝るなら親友がいいと思って、ドヴィットと。

当時はあなたの存在が大きかった。今は教職に情熱を感じるの」

ロニートは信じない。あっさり「よそででもできるわ」

自分とあなたの絆は切り離しようがないのに。

確信犯の口調です。

 

 

 

〜「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」〜

 

 

bn_charm