17人の子を亡くしたの
「ウサギは何匹いるのです?」とアビゲイル。
「17匹よ」
「抱いても?」
「この子はあなたが好きみたい。今日はヒルデブラントの日よ」
「?」
アビゲイルに心を許す。
「17人の子をなくしたの。流産だったり、死産だったり。短い命の子も」
アン女王は6回の死産、6回の流産を含め生涯に17回妊娠しましたが
一人の子も成人しませんでした。
不幸な出産の原因は抗リン脂質体症候群(APS)を
患っていたためとされています。
アビゲイルの表情に、芝居ではない同情がかすめます。