広がるつながり、深まる実践　セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える

Diversity Studies2019/12/20

性的マイノリティの中には病気や怪我の際に、性的マイノリティであるがために、病院に行けない人がいます。たとえば、自分の外見と健康保険証に記載されている名前や性別が異なっていると、窓口や医師とのやり取りが億劫になり、受診を避けてしまいがちです。

しかし多くの医療関係者は、そういった事実をほとんど想定していません。性的マイノリティはそうでない人たちに比べ、医療・福祉・教育のそれぞれの分野で培われた制度や施設、人材などの社会的資源を活用できないでいます。

そういった社会的資源を、性的マイノリティをはじめとするすべての人にとって使いやすいものにするにはどうすればいいのか。これを考えるのが本大会です。多くの医療•福祉•教育の関係者がこのテーマに取り組んでいますが、まだまだそれぞれが繋がることができていません。

本大会は、それぞれの取り組みや成果を互いに共有し、実践を深め、新たな出会いや交流が生まれる場となるようにとの願いとともに、医療・福祉・教育と性的マイノリティに関する約20の分科会と、パネル展示・パネルセッションが開かれます。

また大会1日目の17時30分からは性的マイノリティの団体や当事者、専門家などが集まる交流会が催されます。いずれも国籍や年齢、性別、セクシュアリティ、障害などに関係なく、どなたでも参加可能。すべての人に関係がある医療・福祉・教育という3つのジャンル。それらを大いに活用するための情報が集まる大会に参加してみませんか？

また、分科会での手話通訳やPCテイクといった情報保証を行うため、実行委員会ではクラウドファンディングも行っています。こちらのページもごらんください。

https://readyfor.jp/projects/sexmai2020