人をあやつる天才だよ
「なぜ妻と会った」マイケルはキャサリンを問い詰める。
「小説の取材で」「何についての」
「あなたよ。それに異常者のチェズラフも」
キャサリンに異常者と呼ばれたら世話はない。
ウォッシュバーン刑事のいうごとく
キャサリンは「人をあやつる天才だよ」
「次の小説の主人公は分析医なの」
「君はデニース殺しの容疑者だ」
「妻を憎むあなたの無意識を私が察知して実行したとでも?」
キャサリンは人の心を読むのに長けていますから
彼女の話を聞けば聞くだけ術中にはまります。
無視するのがいちばんいいのですが、
男性は相手が美人だとそうはいかない?
それはそれでいいけど、
もしそうなら男としての自分の弱みも知っておくべきでは。