嫌われたら終わり
妥協しようとしないチューリングにジョーンが言います。
「私は男の中で働く女よ。嫌われたら終わり。
あなたがどんなに優秀でもエニグマはその上をいく。本気でパズルを
解くには、みんなの協力が必要よ。嫌われたら誰にも助けてもらえないわ」
チューリングはリンゴを買って戻りました。
不器用に仲間たちに1つずつ配っている。
笑顔を向けるチームメイトに「ジョーンがそうしろというんだ」
これまた笑いを誘う。でも次に彼がした例え話はサイコー。
「二人の男が森でクマに出くわした。一人目は祈り、二人目はブーツの
紐を締め直した。一人目がいった。無駄だ、クマより早く走れない。
二人目が答えた。君より速く走れればいい」
こいつの根性はリンゴでは変えられんな、という顔で
ヒューがため息をついている(笑)
(「イミテーション・ゲーム/ エニグマと天才数学者の秘密」 )