歴史を作るのはペンを握る者
「人々が求めるのは心を揺さぶる力強い物語だ」とウィリー。
コレットは目を輝かせる。
「何を書いてもいいの?」
「そうだ。歴史を作るのはペンを握る者だからね。君には脱帽だ」
持ち上げておいて「だが…」
「ズバリ言って」
「物語を動かす筋がない。甘ったるく女々しすぎる」
ウィリーは凄腕の編集者だったと言えます。
どう書けば売れるかを知り抜いていた。
確かに彼はアドバイスして「学校のクロディーヌ」を
小説として整えた。でもそれと作者を名乗るのとは別でしょ。
〜「コレット」〜