ドイツはまちがわない
ベルリンで殺されたイギリス諜報部員の遺体を引き取りに来た弁護士という
名目でロレーンはベルリンに潜入しました。
遺体引き取り所で、検死官の女性が「パスポートの番号が違っている。
すぐには引き渡せない」と怖い顔で拒否する。
「単なるまちがいよ」とロレーンが言うと
「ドイツはまちがわない」ビシッ。
検死官に扮したのが誰あろう、バルバラ・スコヴァです。
アイヒマン裁判で「悪の凡庸さ」を指摘した哲学者の映画化
「ハンナ・アーレント」でタイトル・ロールを演じた女優。
ワンシーン、一言のセリフの出演です。なんと贅沢な使い方。
本作の時代はベルリンの壁崩壊前夜です。
「ドイツはまちがわない」というセリフ、ずっしり重いですね。