ちがう場所を探している
大きなお腹をしたママ、マーロが息子の腕や脚を
柔らかなブラシでブラッシングしてあげています。
スクリーンに音楽が流れ、歌詞がこれ。
「ちがう場所を探している/自分の場所を/新たな自分を探している」
映画の内容も、新しい場所に至るまでの、
ヒロインの葛藤と脱却と出会いの物語です。
ダイバーシティの一つの要素として「セルフパートナード」があります。
「自分が自分の恋人」ですね。
タリーはマーロのイマジナリーフレンドと言うより、
もっと親密な関係にある。自己崩壊寸前のマーロが救いを求めたのは
タリーという名で現れた自分自身だったのですが、彼女が役目を終えて
去ろうとした時「もう少しそばにいてよ、お願いよ」と
まるで恋人を引き止めるようにかきくどいています。
〜「タリーと私の秘密の時間」〜