いかなきゃ。もう子守はできない

 

いかなきゃ。もう子守はできない

 

「話があるの」タリーが生真面目な顔で切り出した。

「いかなきゃ。もう子守はできない」

「ダメよ!」

「辞めるの」

「もう少しいてよ。あなたが必要なの。お願いよ」

「無理なの」

マーロにとってタリーは有能な子守であるだけでなく、よき友だった。

夫も子供も家庭も愛しているが、それともちがう味方だった。

でもなぜタリーが不思議なほど自分にとって大事な存在なのか、

マーロはまだ理解していません。

 

 

〜「タリーと私の秘密の時間」〜

 

 

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