「ひとりで何してるの?」「別に」

「ひとりで何してるの?」「別に」

たて込むバーで、アデルが入ることに気がついたのは青い髪のエマです。

彼女は猫のように近づき、カウンターにいるアデルに話しかける。

「ひとりで何しているの?」「別に」

「珍しいタイプね。深夜にひとりでうろついている未成年」

名前を訊かれアデルと答える。

「素敵な名前」だといい、「私はエマ」美大の4年生だと教えます。

 

(「アデル、ブルーは熱い色」)

 

 

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