僕の部屋で話そうか
ゴーマン夫人は店に戻り(船具店を経営)
ダヴィドは「僕の部屋で話そうか」。
若者の部屋らしく、適当に整然と、適当に乱雑な室内。
着替えを出してやり、長すぎるパンツの裾を折ってやり、
「これで髪を梳かせ。鏡もある」
世話女房のごとく細やかに面倒を見ます。
「いつも転覆した人の世話を?」
「まさか。今日は休みだから特別だ」
最初は警戒していたアレックスですが、ダヴィドの
楽しそうな様子や親しげな仕草にだんだん心が
ほぐれてきます。
〜「Summer of 85」〜