ひとりで平気?〜深読みアクトレス⑪〜 Diversity Studies2017/03/11 ひとりで平気? 険悪になったと思ったらあっという間に元に戻っているふたり。山道を下りながら、ヴァルが「今夜、車、使わせて。ベルントがコモ湖に家を借りたの」ベルントとはヴァルの彼氏です。湖の岸に来て、いいあわせたように服を脱ぎ始める。「泳ぐ?」とも訊かない。テレパシーみたいなものが通じています。「ずいぶん遠いわ... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
じゃ、やめれば?〜深読みアクトレス⑩〜 Diversity Studies2017/03/10 じゃ、やめれば? マリアの迷いは続きます。ヴァルのアドバイスも効果を発揮しそうにない。絶景のアルプスの山道を歩きながら、苦しげにマリアが言う。「演じるのが苦痛よ」「じゃ、やめれば?」ヴァルはあっさり肯定する。「だからやめるっていっているのよ!」ケンカ腰でマリアはヴァルに噛みつきます。マリアが口でなんといおうと... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
同意する、一瞬のためらいもなく〜深読みアクトレス⑨〜 Diversity Studies2017/03/09 同意する、一瞬のためらいもなく 本読みを始めました。シグリッドのセリフをヴァルが読みます。シグリッドがヘレナの会社に面接に来たときの場面です。「あなたのことが気になる。うちに残って個人秘書になって」「同意しない」とヴァルはシグリッドのセリフを言い、「いえ、同意する、一瞬のためらいもなく」と自分に置き換えていう... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
全てシグリッドのために書かれてる〜深読みアクトレス⑧〜 Diversity Studies2017/03/08 全てシグリッドのために書かれてる 女優の、というよりマリアのエゴが丸出し。自分がシグレッドを演じたときはそんなこと思わなかったのに、 ヘレナになったとたん、脚本がすべてシグレッド中心だと文句をつけている。シグレッドが「主」で、マリアが「従」。それが気にいらない。「そうは思わない」ここでもまたヴァルは反論します... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
彼女は敗北したのよ〜深読みアクトレス⑦〜 Diversity Studies2017/03/07 彼女は敗北したのよ マリアは迷いと疑問を隠して自分を安心させるように断言します。「彼女(ヘレナ)は敗北したのよ。シグレッドに。年齢や不安感のために小娘のいいなりになったの」どっこい、ヴァルは「いいえ、それだけじゃない!」きっぱり否定する。ヴァルもまたマリアを愛している。「マローヤの蛇」の、女同士の心と愛情のあ... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
わたしより好きなの?〜深読みアクトレス⑥〜 Diversity Studies2017/03/06 わたしより好きなの? マリアはグサッとくる。ヴァルはジョアンをいちばん好きな女優だという。「わたしより好きなの?」「いいえ、そんな意味じゃない」マリアは畳み込む。「わたしはつまらない? 型にはまりすぎている? 彼女の激しさがない?」マリアの語気の強さにヴァルはちょっとひるんで言い直す。「そうはいっていない」&... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
ジョアンのほうがワルよ〜深読みアクトレス⑤〜 Diversity Studies2017/03/05 ジョアンのほうがワルよ シグリッドを演じるのは売り出し中の若手女優ジョアン。19歳。数々のスキャンダルにまみれながら、屁とも思わずのし上がってきた。ヴァルは「ジョアンのほうがあなたの18歳の頃よりワルよ」ジョアンの勢いをほのめかす。ヴァルの指摘がまちがったことはなかった。マリアはまだ「老いと若さ」という二項対... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
「惹かれたのね」「やめて」〜深読みアクトレス④〜 Diversity Studies2017/03/04 「惹かれたのね」「やめて」 クリステン・スチュアートの登場です。24時間マリアと起居を共にする秘書ヴァル。マリアはゲイではないと表明しているけど、ヴァルに関しては微妙です。ヴァルは、マリアの心の中を全て読み取る。メフィストフェレスのごとく魔的ですらあります。ヴァルはマリアの過去の情事を聞きたがる。「マローヤの... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
ヘレナは秩序とは無縁です〜深読みアクトレス②〜 Diversity Studies2017/03/02 ヘレナは秩序とは無縁です マリアの見解:「シグリッドグリッドは自由で全てを超越し、破壊的で予測不可能、ヘレナは愛してくれない若い女性に恋し、自殺に追い込まれる弱者であり敗者」 クラウスの見解:「ヘレナは40歳、会社経営者。裕福で社会的に成功し責任ある立場に いるが、秩序とは無縁の女性。シグリッドによ... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
私は今もシグリッドなの〜深読みアクトレス①〜 Diversity Studies2017/03/01 私は今もシグリッドなの 20年前、大女優マリア(ジュリエット・ビノシュ)がブレイクするきっかけとなった舞台「マローヤの蛇」再演がマリアにオファーされた。役は自分が演じたシグリッドではなく、彼女に恋し、報われない愛に絶望して自殺する中年の女性ヘレナだった。渋るマリアに演出家のクラウスはいう。ヘレナを弱者と見るマ... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments