ジーナ・デイヴィス

お金の番をしててよ

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑫〜

お金の番をしててよ 「お金の番をしててよ」そういってルイーズはジミーの部屋に行きます。一人残ったテルマ。ドアがノック。開けてみれば雨でビショぬれのブラピが「君が忘れられなくて」とつぶやく。猫にマタタビです。一も二もなくテルマは部屋に入れ、最高のエクスタシーを味わう。お金の番はどうなった?リドリー・スコットは...

贈り物がある。はめてみろよ

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑪〜

贈り物がある。はめてみろよ   ルイーズの恋人ジミーが現金を持ってきてくれた。 彼はルイーズが結婚しないわけをききます。今は話せない。 「男がいるのか」いない。「なぜ別れる」返事なし。 彼は訊くのをやめ「贈り物がある」小さな箱を取り出した。 「はめてみろよ。欲しかったんだろ?」 指輪だ...

あたしって男に目がないの

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑩〜

あたしって男に目がないの   ヒッチハイクしているブラピを同乗させてやろうとテルマ。 ルイーズは耳を貸さず発進。 「いい若者なのに」恨めしそうにテルマは言い、 「お尻がキュッと締まって。夫と大違い」「今はそれどころじゃないでしょ」 逃亡を決めたルイーズは 「テキサスを通過せずメキシコに...

あたしはメキシコにいくわ

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑨〜

あたしはメキシコにいくわ   ルイーズはメキシコに行くと決めます。彼女は過去の事件の経験から 男を信用せず攻撃的です。逮捕されたら正当防衛など受け入れられるはずが ない、第1級殺人で電気椅子だ、と考える。 「あんたはどうする? よく考えて決めて」とテルマにいう。 「わからないわ」 「困...

6700ドル送金して

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑧〜

6700ドル送金して   本作のどうしようもなくいい男にあげた一人が、刑事ハルを演じる ハーヴェイ・カイテル。映画界の荒波に耐え抜いた苦労人です。 やっと芽が出た「地獄の黙示録」では、主役にもかかわらず監督と意見を異にして降板、 ハリウッドのステレオタイプに嫌気がさし、 ヨーロッパでリド...

あの二人は犯人じゃないわよ

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑦〜

あの二人は犯人じゃないわよ   リドリー・スコットの作品には、男の中の男と言いたくなる男性と、 サイテーの男が共存しています。本作では二人の女を追う刑事ハルが前者、 女房を人間扱いしないテルマの亭主、詐欺師のコソ泥が後者。 コソ泥に当時28歳だったブラット・ピットが扮しました。 彼はオー...

ルイーズ、あんた撃ったのね

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑥〜

ルイーズ、あんた撃ったのね   酔っ払ったテルマをハーランという評判のよくない男が外に連れ出した。 テルマをレイプしようとする男の頭に銃口を当てたのがルイーズ。 ハーランは一度手を引きますが嘲笑を浴びせかけ、振り向いたルイーズは 男の胸板を撃ち抜きます。尋常でない怒りの理由は後でわかります...

思い切りはめをはずすわ

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑤〜

思い切りはめをはずすわ   理由は、衝動的に行動するテルマを演じるには 「ジーナは聡明すぎた」 でも「2時間話しているうちに、彼女以外にテルマは考えられなかった」 もう一人のヒロイン、ルイーズは? リドリー・スコットは「スーザンの実力は充分知っていた」 「人間中心の映画を撮りたかった」...

お願い、楽しませて

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」④〜

お願い、楽しませて   少し休ませてとテルマが頼む。 向こうは夜だから急がないと、とルイーズ。 旦那から解放され始めて旅に出たテルマはウキウキ、興奮気味です。 「お願い、楽しませて」 少しだけよとルイーズが車を止める。「銀の銃弾」というレストランだ。 ここから二人の運命は暗転します。 ...

テルマ、何の真似?

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」③〜

テルマ、何の真似?   運転しながらルイーズが訊く。 「テルマ、何の真似?」 テルマがタバコを手に、サイドミラーを覗いているのだ。 「タバコよ。『わたし、ルイーズ』」 ルイーズの真似をしている。 ルイーズが姉貴分でテルマは妹分。 話は変わりますが、ニコール・キッドマンが 「ビッグ・...