ジーナ・デイヴィス

お巡りさん、マイクを置いて

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」㉒〜

お巡りさん、マイクを置いて   ぶっ飛ばしていたルイーズがスピード違反で止められる。 警官が助手席に座らせたルイーズにあれこれ質問する。 テルマがヌッと窓から顔を突っ込み、拳銃を突きつける。 「お巡りさん、悪いけどマイクを置いて」(無線マイクです) ヌーボーとしているテルマがいざという時...

実現したわね

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」㉑〜

実現したわね   ルイーズが、警察に不信があり、裁判にも通じているのをテルマは不思議で 「前に経験が? レイプ?」と訊く。 ルイーズは色をなし「二度とその話はしないで!」 剣幕に恐れをなし「わかったわ。二度と。絶対に」テルマは誓う。 思えば彼女らはとても孤独でした。 ルイーズは家族もな...

君らを助けたい

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑳〜

君らを助けたい   テルマの家の電話に盗聴器を仕掛けた警察は電話を待っていた。 ハルがルイーズにいう。 「君らを助けたい。ふたりともまだ殺人罪には問われていない。 参考人としての出頭だ。だがテルマはオクラホマ州の強盗手配中だ」 「私の頭の中にはこんな言葉が浮かぶのよ。逮捕、裁判、刑務所、...

俺を怒らせるな

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑲〜

俺を怒らせるな   ブラピが捕まりました。 聴取に当たった刑事のハルは、コソ泥に分不相応な所持金6000ドルに ピンときます。 「女を食い物にするチンピラ。お前が金を盗んだからテルマは強盗を働いた。 おかげで彼女らはとんだことをしでかした。 お前が盗まなきゃ、彼女らは無事だったのだ。こ...

お金よ!

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑱〜

お金よ!   店から走って出てきたテルマは車に飛び乗り急発進させる。 うろたえて訊くルイーズに「お金よ!」 店で強盗したのだという。 車をぶっ飛ばしながら、ふたりは生き生きしてきます。 テルマはひらひらした服で家を出ました。 ルイーズはメークが濃かった。今は、髪は風に乱れるまま、 日...

立ってここを出るのよ!

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑰〜

立ってここを出るのよ!   絶望して泣くルイーズにテルマは不安になった。 母親が泣くのを見て子供が不安になるのと一緒です。 全てルイーズ任せだったテルマは、初めて事の重大さに気づく。 かつてない激しい感情を覚え、行動を決定する。 何かを決断すると人生はシンプルになります。 あらゆる意味...

ルイーズ、何も心配しないで

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑯〜

ルイーズ、何も心配しないで テルマは立ち上がりキッパリ「ルイーズ、聞いて。いいから何も心配しないで。いいわね、立って。あんたは心配しないで。荷物をまとめてここを出るのよ」頼りなかったルイーズがリーダーシップをとり、しゃがみこんでいるルイーズを立ち上がらせ、尻を叩くようにして車に行く。立場は逆転。ルイーズが車...

大丈夫じゃないのよ、何もかも

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑮〜

大丈夫じゃないのよ、何もかも テルマが朝食に降りてきた。昨夜の奮戦に話題が弾み、ルイーズはふと我にかえる。「テルマ、じゃ、彼は一人で部屋に?」夢中で引き返したふたりは6000ドルを入れた引き出しが空っぽなのを見る。へたへたとルイーズはしゃがみこむ。逃亡の命綱だったお金だ。「あたしのせいね」そして意を決したよ...

あたしの目は何色?

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑭〜

あたしの目は何色? こっちはルイーズとジミー。「俺を愛してないのか」「愛している。でも遅いのよ。私のことは諦めて」「はじめてあったとき、君は目を閉じて…」「何色だか言って」「俺はわからないと」ルイーズはもう一度訊く。「あたしの目は何色?」「茶色だよ」誠実な男と誠実な女の別れのセリフ。「さよならのキスをしてく...

どうやって強盗するの?

〜シスターフッド「テルマ&ルイーズ」⑬〜

どうやって強盗するの? テルマはブラピが自称大学生などではないとメドをつけ、「本当は何者なの」とベッドで訊く。「泥棒さ」「ギャングなの?」「銀行は狙わない。ガソリンスタンドとかコンビニだ」「どうやって強盗するの?」探りを入れた店に「まずは気軽に入る。拳銃を高く上げ、みなさん、お忙しいところ、すみません。床に...