思い切りはめをはずすわ
理由は、衝動的に行動するテルマを演じるには
「ジーナは聡明すぎた」
でも「2時間話しているうちに、彼女以外にテルマは考えられなかった」
もう一人のヒロイン、ルイーズは?
リドリー・スコットは「スーザンの実力は充分知っていた」
「人間中心の映画を撮りたかった」監督は、焦点をふたりの女とその絆に
絞り込んでいきます。
本作以後、リドリー・スコットは男社会のハリウッドで、
「僕は男女同権を支持する監督と言われ始めた」
酒場に入ったテルマは、ターキーのストレートを一息にあけ、
「思い切りはめをはずすわ」
このシーンが悲劇の序章です。