ゲイ映画のキメ台詞

あんたはヒマでいいね

〜 「ユンヒへ」3〜

あんたはヒマでいいね   教室に残っているセボムにボーイフレンドのギョンスが 「帰らない?」と声をかける。 いつになく塞ぎ込んでいるセボムに具合でも悪いのかと心配する やさしい男子。 落ちた手袋を「最近の僕の趣味はリメイクだ、修繕して使おう」と 拾い上げる。 「...

我慢できなくなってしまう時が

〜 「ユンヒへ」2〜

我慢できなくなってしまう時が   韓国に届いた手紙はユンヒの娘、高校生のセボムが開封しました。 娘から見てもユンヒはミステリアスな部分があったのでしょう。 何か母のことがわかるかもと思って開けた。 「元気だった? ずっと前から聞きたかった。 あなたは私のことを忘れてしまった...

ユンヒへ

〜 「ユンヒへ」1〜

ユンヒへ   ここは北海道の小樽。 ジュンの叔母、マサコさん(木野花)が、机の上に未投函の手紙を 見つけます。宛名は「ユンヒへ」 叔母さんは気を効かして投函する。 これがユンヒとジュンの20年間凍結していた関係を再開させる きっかけとなります。 本作は中年女性の...

すみれ、聞こえるかな

〜 「やがて海へと届く」31〜

すみれ、聞こえるかな   真奈がカメラを持っている。 「5月13日。晴れ。17時51分。 最初に会った時のこと覚えていますか。 あの時私の髪を結んでくれたショウショは 返しそびれていた気がします。どこにあるのだろ。 すみれ。聞こえるかな。そちらからこちらは見えますか。...

電車は来ないよ

〜 「やがて海へと届く」30〜

電車は来ないよ   津波の描写はアニメです。 赤いスニーカーを履いたすみれの足元が水に浸り 「電車は来ないよ」という文字がゆらゆらと まるで冥界のメッセージのようにゆらめく。 波がきて駅が沈む。すみれが大波にのまれ沈んでいく。 生まれてからの自分が走馬灯のように通り過...

一緒に暮らそう

〜 「やがて海へと届く」29〜

一緒に暮らそう   すみれが遠野にインタビューしている。 「なんだかノリが悪いなあ。どうも楽しくない」 「カメラがないと喋べれないんでしょ」と遠野。 唐突にすみれ「一緒に暮らそう」 「思ってもいないこと、言うなよ。真奈はどうすんだ?」 「嫉妬してんの?」 キッパ...

一人の方が好きです

〜 「やがて海へと届く」28〜

一人の方が好きです   東北のとある駅。すみれがベンチに座っていた。 初老の女性が話しかけた。 「どこからきたの?」 「東京からひとりで」 「さびしくねえか」 「一人の方がゆったりできて好きです」 「わけえんだな」。そのときだ。 遠くから低い地鳴りのような...

真奈の服を借りていくよ

〜 「やがて海へと届く」27〜

真奈の服を借りていくよ   すみれはよく一人で旅行することがあった。 こんな会話を交わしたことがある。 「つぎ、いつ会えるかな」と真奈。 「旅行に出ようかと思っている」 「いいなあ。どこいくの?」 「ちょっと海を見に」 真奈の服を借りていくよ、残したすみれのメモ...

チューニングするだけよ

〜 「やがて海へと届く」26〜

チューニングするだけよ   場面は過去にさかのぼる。 家を出て真奈の部屋に同居したすみれ。 真奈が話しかける。 「私もすみれみたいに誰とでも話せたらいいな」 「チューニングするだけよ。周波数を合わすのよ。 そうしているうちに、 本当の自分を引き出してくれる人に会...

もう行っちゃうの?

〜 「やがて海へと届く」25〜

もう行っちゃうの?   帰京した翌朝、真奈はすみれの訪れを感じる。 眠っている自分のベッドにすみれが腰掛け 「よく眠っていたね」 真奈が答える。 「夢を見ていた。よく覚えていない」 「コーヒーを淹れといた。またね」 「もう行っちゃうの?」 幻のすみれは真奈...