ゲイ映画のキメ台詞

トーベ、行かないで

〜「TOVE トーベ」(42)〜

トーベ、行かないで   「トーベ、行かないで。行っちゃダメ」 手を伸ばすヴィヴィカに「終わりよ」 ヴィヴィカはトーベに未練がありそうですが、 なぜトーベが「終わりよ」というのか、 多分わからなかったでしょう。好き同士なのだから いちいち別れなくてもいいではないか。 ...

華麗な竜が住む大自然に

〜「TOVE トーベ」(41)〜

華麗な竜が住む大自然に   その夜、トーベはヴィヴィカと一夜を共にする。 朝を迎えた。眠るヴィヴィカにささやく。 「帰してあげないとね。華麗な竜が住む大自然に」 トーベは38歳。ヴィヴィカは少し年上か。 ふたりとも、昔の恋愛時代ではありません。 アツアツだけで愛は成り...

誰よりもあなたを

〜「TOVE トーベ」(40)〜

誰よりもあなたを   トーベは告白する「愛している。誰よりもあなたを」 ヴィヴィカはどうか。 「私はパリを愛している。パリが好き」 ちょっとひどいのじゃありません? この数年間、ヴィヴィカを思い切れず やっぱり「誰よりも愛している」と言ったのに ヴィヴィカが愛し...

あなたに会えたから

〜「TOVE トーベ」(39)〜

あなたに会えたから   夜のセーヌ河岸を歩きながらトーベが訊く。 「幸せ?」 「幸せよ。あなたに会えたから」とヴィヴィカ。 苦い思いをさせられたヴィヴィカですが、 その分だけ、懐かしさが込み上がる。 「私、わからないの。イラストか、舞台か、作家か、絵描か」 目標...

トーベ、久しぶりね

〜「TOVE トーベ」(38)〜

トーベ、久しぶりね   トゥリッキーにパリの左岸を案内してもらったトーベは クラブに入ります。 アーティストたちが屯する独特の雰囲気。 そこでヴィヴィカと再会した。 女性と踊っていた。 昨日別れて今日あったように近づくと 「トーベ、久しぶりね。ココよ」と女友達を...

トゥーリッキよ

〜「TOVE トーベ」(37)〜

トゥーリッキよ   しかし説得が功を奏したのか、気が変わったのか、 トーベはパリに来ました。 賑わう展覧会の会場で出会ったのがトゥリッキーです。 のちにトーベのパートナーとなる女性。 アメリカのシアトル生まれのフィンランド人で、フィンランドの グラフィックアートでは有...

パリの展覧会には?

〜「TOVE トーベ」(36)〜

パリの展覧会には?   長年の友だちであるマヤがパリの展覧会に誘った。 彼女の夫や友人らも出展する。 「行かない」。相変わらず偏屈なトーベです。 そもそもパリはトーベの挫折の第一歩だった。 ヴィヴィカはパリに憧れ、大好きになり、 戻ってきたと思ったら「お持ち帰り」だっ...

1952年

〜「TOVE トーベ」(35)〜

1952年   瓦礫のヘルシンキから8年、1952年。 トーベがインタビューを受けています。 「心変わりのきっかけは?」 「芸術家として失敗したので」 画家からなぜ児童文学作家に心変わりしたのかという質問です。 父親の望む「芸術家」に失敗したからと答えています。 ...

僕は鈍感になりきれない

〜「TOVE トーベ」(34)〜

僕は鈍感になりきれない   一夜明ける。 「おはよう、奥さん。何を考えている?」 かたわらのトーベにやさしく話しかけるアトス。 答えは「ヴィヴィカ」 そこまで言う? もう少し何とかならないもの? ならないのがトーベなのでしょうけど。 アトスは二の句が告げない。 ...

妻なのだから養って

〜「TOVE トーベ」(33)〜

妻なのだから養って   その夜アトスとトーベは飲み明かす。 「妻なのだから養ってもらえるのでしょ」 「社会主義者の妻は、贅沢は禁物だ」 眠り込んだアトスのそばで、トーベは1人、踊りまくる。 シング・シング・シング。 狂ったように踊りながら、泣くトーベがなぜか痛々しい。...