ゲイ映画のキメ台詞

LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

心の底から望んでいるわ

〜二度と見たくないゲイ映画の傑作「マルホランド・ドライブ」⑭〜

心の底から望んでいるわこの映画にはリンチがちりばめた寓意の形象がいたるところに現れます。死神のカーボーイ、レストランの陰に潜んだ醜怪なホームレスは、カミーラ殺害を願うダイアンの慚愧と悔恨の表象です。それらを書いているとリンチの術中から逃れられませんので、追跡するセリフはダイアンとカミーラにフォーカスしました。カミーラが...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

ダイアン・セルフィンです

〜二度と見たくないゲイ映画の傑作「マルホランド・ドライブ」⑬〜

ダイアン・セルフィンですカミーラとアダム(監督)のパーティに招かれたダイアンは、華やかな映画界の来賓の席で、アダムの母親からあれこれ質問される。この母親が誰あろう、冒頭現れたマンションの管理人ココです。ダイアンの夢の世界では、現実とは真逆のサクセスが描かれました。親切な人たちに取り巻かれ、才能に溢れたダイアンはオーディ...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

カミーラ、帰ってきたのね

〜二度と見たくないゲイ映画の傑作「マルホランド・ドライブ」⑫〜

カミーラ、帰ってきたのね妄想の覚めた世界にベティはいます。本名はダイアン。「カミーラ」はリタの現実の名前です。ダイアンとリタはどちらも女優の卵でした。未来を夢見るふたりは愛し合うようになった。先に主役をつかんだのはカミーラで、一向に芽が出ないダイアンはカミーラの主演映画に端役で使ってもらっていた。カミーラはダイアンとの...
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ベティ、ベティ、どこへ行ったの?

〜二度と見たくないゲイ映画の傑作「マルホランド・ドライブ」⑪〜

ベティ、ベティ、どこへ行ったの?ベティとリタはクラブから帰ってきました。すぐそばにいたベティの姿が見えません。「ベティ、ベティ、どこへ行ったの?」リタは部屋中を探す。ベティのバッグには小さな青い鍵が。青い小箱が落ちていた。鍵で箱を開ける。スクリーンにぐんぐん広がる黒い闇。文字どおりベティを飲み込んだ溶暗です。 ...
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以前にも増してあなたを愛している

〜二度と見たくないゲイ映画の傑作「マルホランド・ドライブ」⑩〜

以前にも増してあなたを愛しているステージではロスの「泣き女」が歌っています。「あなたを忘れたと思っていた/以前にも増してあなたを愛している/あなたの愛は冷めてしまった/だからわたしは/あなたを慕って泣きつづけるだけ」客席のベティとリタの頬をとめどなく涙が流れる。歌は愛の展開を告げています。リンチの挿入歌のうまさは天下一...
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これらは何もかもまやかしです

〜二度と見たくないゲイ映画の傑作「マルホランド・ドライブ」⑨〜

これらは何もかもまやかしです夜中の2時、リタはベティを急がせ、クラブ「シレシオン」に行きます。客席はちらほら。リタとベティは一心にステージを見つめる。司会者が現れ、「これらは何もかもまやかしです」映画はいよいよ中枢へ。虚無と狂気と官能の世界。リンチが手の内を見せようとしています。 (「マルホランド・ドライブ」...
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あなたに恋したの。あなたが好き。

〜二度と見たくないゲイ映画の傑作「マルホランド・ドライブ」⑧〜

あなたに恋したの。あなたが好き。リタは死体が自分と何か関係あるに違いないと思い、ショックを受けます。マンションに帰っても動転が静まらない。シャワーを浴びて寝ようとします。「ソファでなく、ここで寝たら」とダイアン。ベッドインしたリタはフルヌード。「一緒にいたい」とベティが囁き、上のセリフ。もちろん、なるようになります。&...
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ダイアンは17号室よ、最近見ないけど

〜二度と見たくないゲイ映画の傑作「マルホランド・ドライブ」⑦〜

ダイアンは17号室よ、最近見ないけど喫茶店でリタが「ダイアン」という名前に聞き覚えがあると言いました。ベティはそれがリタの名前かも知れないと思い、電話帳で「ダイアン・セルフィン」という名前を見つけ、リタを連れて書いてある住所をたずねます。同じ敷地に部屋を借りている若い女性が、「ダイアンなら17号室よ」と教えます。鍵のか...
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優秀な監督に紹介するわ

〜二度と見たくないゲイ映画の傑作「マルホランド・ドライブ」⑥〜

優秀な監督に紹介するわベティがオーディションを受けました。監督、脚本、有名な女優まで同席し、ベティの演技を絶賛します。「すごい新人だ、どこで見つけた」と口々にベタボメ。女優はベティを脇に呼び、「もっと優秀な監督に紹介するわ」とまでいいます。ベティはリタと約束があるので、早々に切り上げて帰ります。夢まで見たオーディション...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

ありがとう、ダイアン

〜二度と見たくないゲイ映画の傑作「マルホランド・ドライブ」⑤〜

ありがとう、ダイアンベティとリタが喫茶店に入りました。ウェイトレスが注文をききに来る。名札に「ダイアン」とあります。ベティは「ありがとう、ダイアン」と呼びかける。「ダイアン」という名前はとても大事です。リンチの正気と狂気、夢と現実の臨界をかき乱す手法がじわじわ浸透してきていますが、まだまだ序の口。リンチはちゃんと「ダイ...